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44. 松田義信家住宅 (旅館) 元町5-7

主屋規模(間) 4×4 切妻造・瓦葺 明治21年大火後(伝)

軒形式 腕木 庇形式 金属板葺

 

建物は旅篭を思わせる外観で、1階の幅1間の出格子戸と格子、2階に障子と縁側や雨戸、その外に手摺を取りつけ、大野の町屋の中では特殊な外観をみせる。当家は旅館業の以前は肉屋をしていたが、その面影はあまり見られず、この外観は旅館業に転じた時に改造されたとみられ、今もその名残をとどめている。内部は大部分が改造され、車庫などとして使用されるが、出格子部分に昔の蔀戸がのこる。2階は中廊下型で2室を前後にならべ、富山の薬商いの定宿として使用された。現在は敷地奥の建物で旅館を営み、この建物は倉庫として使用される。

 

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