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国有の温泉が2つあります。私の働いているバーデンバーデン・マーケティング社はまちの観光発展を担っています。私はグループ旅行、会議、インセンティブの担当をしています。また、保養滞在のパッケージ商品も扱っています。

 

Hyang-Ja KIM氏(韓国)

韓国の金です。KTRIの責任研究員として働いています。KTRIは1996年に韓国政府により設立されました。観光分野において政府を支援する団体です。私は観光発展部で働いており、現在、観光分野の人材育成に取り組んでいます。私自身は温泉に興味がありますのでこのアクションプログラムはとても良い勉強の機会となります。今回の滞在では、温泉について知識を深めたいと思っています。観光学の博士号を持っていますが、大学では都市計画を学びました。

 

Suk-Jong HAHM氏(韓国)

私は観光発展、観光開発論、資源論、マーケティングを専門とし、カンヌン大学で教授をしています。観光文化や観光資源、そして文化資源としての温泉について興味があります。カンヌンは韓国東部の人口25万人の都市で日本海に面しています。市内では2カ所の温泉を開発中で現在観光開発に取り組んでいるところです。今回の滞在で別府の温泉について学習し、帰国後にはカンヌンの温泉開発に役立てたい考えています。この美しい温泉地別府に来ることができて光栄です。日本中、いろいろなところを旅しましたが、別府と長崎はまだ訪れる機会がありませんでした。これからカンヌンと別府との交流に力を入れていきたいと思います。

 

甲斐氏(別府プロジェクトチームリーダー)

カンヌンの温泉はもう出ているのですか。

 

Suk-Jong HAHM氏(韓国)

1カ所は既に温泉が出ていますが、もう1ヶ所は掘削中です。韓国の温泉規格温度は23度ですが、30度の水が出ていますので温泉として認められました。カンヌンの近郊のスラクサンでは松茸祭が開催されており、毎年日本人観光客が多く訪れています。スラクサンのチョクサン温泉は観光開発が進んでおり、テーマ温泉もあります。南部のサンチョにもベガン温泉があり、東部にも温泉があります。韓国人も温泉好きで別府も有名です。現在は景気が悪いのですが、来年からは大丈夫でしょう。

 

Jeong-Song PARK氏(韓国)

国際観光文化観光都市別府にご招待いただき、大変光栄です。韓国で温泉雑誌及び新聞を発行しています。指宿、竹瓦温泉、海浜温泉を取材したことがあります。私の発行する雑誌・新聞はテキストとして発行していますので、数字、統計、温度などを必ず掲載するようにしています。別府の資料によると別府の温泉規模は湧出量130,000リットル、湧出箇所2,700と韓国全土の温泉量と同じであり、尊敬します。韓国の温泉は皆同じで、別府のように色、温度が異なったものはありません。私は韓国では別府を「温泉百貨店」として発表し、一度は訪問すべきと言っています。交流の幅を広げるにはいろいろな方法があると思いますが、海浜温泉の砂を韓国に輸入して、韓国で砂蒸しを実施してみたいと思います。

 

 

 

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