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これはショーの光景だ。これを見ると外国のショーのようだ。ここではアメリカのラスベガスショーやハワイ、ロシア、イギリス、フランスの有名な舞踊チームが6〜9ヶ月という間、長期公演をした。今はメキシコの現代舞踊チームと中国のジゲイダンが1日に3回の公演をしている。これも杉乃井のショーを参考にしており、たくさんの観客が入れるようになっている。その他に植物園や動物園、乗物の施設や白菜の展示館もある。それから8年前に作ったもので、仏教でいう悪いことをしたら地獄に落ちることを展示などで表現し、悪いことをしていけないと教えているものがある。また良いことした場合にどうなるかという展示もある。季節によって咲く花が違うので、季節ごとに楽しめるようになっている。これが入口になる。その入口は夜になると池に水を流して光線を当てたりしている。だいたい施設はこのようになっている。

この他、いま計画しているのは一年中楽しめるスキー施設だ。この温泉は韓国政府から観光特区と指定され、新しい地域作りに1500億ウォンを投資する計画もある。私が経営しているホテルでは、世界中の温泉を利用した浴槽施設・約40種類のうち、様々なプログラムが利用可能な15種類の浴場施設をリフレッシュできる場として提供している。

6年前、釜谷温泉付近の環境改善のための視察で日本を訪れた際、日本の桜の苗木3000本を買って韓国に持ちかえり、3年間育てて、並木として植えた。あと3年たてば釜谷付近は桜の町になると思う。

韓国で2番目に文化財が多いのは私たちの町だ。それを観光用に利用するためにいろいろな対応をしている。

 

山村教授(コーディネーター)

釜谷温泉は釜山から非常に近く、1973年に初めて開発された所であり、非常に新しい。チョウさんからも話があったが、チョウさん自身、もっと保養温泉地が大事だと独自の開発をなさっているとのことが、もう少し詳しく聞きたい。

 

Kyung-Do CHO氏(韓国)

私が推進しようとしている保養温泉施設とは、保養温泉施設として政府の認可により保養温泉施設のマークを付けて営業する。また温泉施設は、療養のための温泉施設として指定されるというものだ。今年の末までには、この法律は施行されると思う。韓国の温泉も療養目的で利用するために、法律を制定しようとしている。これを企画するときも来日し、日本温泉協会と打合せをして、日本各地の温泉地を巡って、この方法で決定した。

 

山村教授(コーディネーター)

具体的に最低限の必要施設の基準はあるか。

 

Kyung-Do CHO氏(韓国)

最低の基準は、日本温泉医学会の上田会長による神経痛や高血圧、疲労回復などのプログラムに沿った療養が可能な施設、または、そのプログラム以上の施設だが、最低の基準を決めるために研究しているところだ。

 

 

 

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