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□平成元年以降

●シャトルバス・乗り継ぎ駐車場利用状況

 

表 平成3年度の駐車場利用台数とシャトルバス輸送人員

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単独の乗り継ぎ駐車場のみの実施にもかかわらず、春季・秋季ともに、利用台数、輸送人員共に成果を上げており、観光地でのパークアンドバスライドが、受け入れられていると言える。

□平成8年試行実験実施時

●南方面からの流入交通量削減:試行実験で追加設定された大安寺駐車場の利用者は三重県や愛知県が多くなっており、現行の奈良坂では大阪府からの利用が多いことから、大安寺駐車場の追加によって、南方面からの流入交通量の削減に寄与したと言える。

●利用者の意識:「次回も利用する」と回答した利用者が7割を超えており、料金・駐車場配置に対する利用者の意識をふくめても、全体として利用者から高い評価を受けている。

問題、課題

【バス事業者サイドの対応】

●ピーク時輸送や雨天時の利用者急増等への柔軟な対応が課題である。

●なら・シルクロード博のバス輸送対策実施のために、新規採用の先取り、一部の合理化、工場整備士の運転訓練等の努力で運転人員を確保し、また、駐車場整理等は会社を上げて動員するなど、バス事業者の積極的な取り組みが評価される。

【システムの規模拡大の要望への対応】

●県や市といった関係行政機関やバス業者の協調体制の強化。

●事前に警察署からのPRおよび報道関係の情報を収集していた車両についてはパークアンドバスライド利用が促進されたが、中にはPRを無視し、奈良市内に進入する車両もあった。そのため、今後は交通規制の徹底が必要である。

●道路が狭く交差点処理に難点があったため、大型バスが連続して通行すると一時的に渋滞が生じたため、交差点及びその周辺の改良が必要である。

 

参考文献

1)(財)運輸経済研究センター、都市部における道路交通混雑緩和対策に関する調査報告書-バス利用促進に向けた事例分析を中心として-、運輸経済研究資料040849、p254、1993.3

2)森田博胤、なら・シルクロード博の交通対策-特にパーク・アンド・ライドシステムについて-、交通工学Vol.24No.5、pp41〜52、1989

3)森川裕一・中澤一訓・中平明憲・神野裕昭、奈良県における交通需要マネジメントの取り組み〜奈良公園周辺のP&BRシステムについて〜、交通科学Vol.26 No.2、pp48〜54、1997

4)森川裕一・中澤一訓・中平明憲・神野裕昭、奈良公園周辺部におけるP&BRシステムの試行実験について、土木計画学研究・講演集No.20(2)、pp851〜854、1997.1

 

 

 

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