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*九州のトラック貨物は入超気味であるため、出荷の際のトラックの実勢運賃はかなり安く、コスト面でトラックの優位性が高いとする意見が見られ、モーダルシフト推進に向けては鉄道、海運におけるコストやサービス面での一層の努力が必要と考えられる。

 

図表3-2 関連事例《電気通信機器製造業(福岡県)の輸送経路》

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* 現状

主要な生産拠点は全国に3カ所、うち2カ所が九州に立地している。福岡工場の調達は、国内からは各地の協力工場からトラックで、国外は主としてマレーシアの工場から川崎港で揚げ、東京本社倉庫で一次保管、検品した後にトラックで福岡県の工場に納入される。出荷は各工場からそれぞれ全国各地の11カ所の顧客にトラックで行っている。一部フェリーを利用している可能性もあるが、そうした判断は委託先のトラック業者に任せている。一回の出荷に用いられるトラックは1台で、それも地域によっては2トン車1台とロットは大きくない。

* モーダルシフト等北九州市の物流基盤利用に係る動向

出荷先には東北、北海道もありコストの面で優位性があれば出荷にフェリーを用いても良いが、北部九州では出入バランスの関係でトラック業者は本州向け出荷にはかなり低い運賃を提示してくるため、あまり明確なメリットはないと考えている。

資料)北九州市ヒアリング調査結果より作成

 

 

 

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