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2. 主要貨物の流動実態から見たモーダルシフトの課題と可能性

ヒアリング調査にもとづく北九州市の主要貨物の流動実態をふまえた、モーダルシフトの課題と可能性を整理する。

 

* 鉄鋼、化学工業品といった重量物に限らず、東京、名古屋、大阪などの主要な市場への広域幹線輸送には現状でも内航海運や鉄道が活用されており、北九州港からのフェリー利用は三大都市圏向けの広域幹線輸送には県内荷主に限らず利用拡大の可能性は高いが、コスト面でのメリットが明確であることが条件とされている。

 

図表3-1 関連事例《電気機械製造業(福岡県)の輸送経路》

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*現状

調達はほとんどが国内メーカーからでトラックで輸送し、福岡県内の工場で生産、国内出荷分についてはこれを県内の物流センターに集約して新門司港からフェリーで大都市圏に出荷している。また輸出はトラックで北九州市内の輸出業者の倉庫に納入している。

*モーダルシフト等北九州市の物流基盤利用に係る動向

国内幹線輸送については既に新門司港を利用した海運利用がなされている。今後は納期に対応可能であれば大都市圏への出荷や鉄道の利用も検討するとされている。

資料)北九州市ヒアリング調査結果より作成

 

 

 

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