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2) 組合等団体で導入を図る場合

 

■仮眠用蓄熱式マットの試用会等の実施によるPR

組合等の団体においては、仮眠用蓄熱式マットの使用方法、寝心地体験といった試用会等を実施し、同時にそのメリットを具体的にPRすることにより、ドライバー等の参加意識を向上させ、仮眠用蓄熱式マットの利用を増加させることが期待される。

 

■補助金による購入支援

仮眠用蓄熱式マットが使用されることにより、アイドリングが不要となるため確実に燃料消費を削減できる。

しかしながら、中小物流事業者にとっては、設備挿入に係る初期コストが少なからず負担となることから、仮眠用蓄熱式マットの普及拡大には、組合等が補助金を交付するなどにより中小物流事業者の購入を支援することが望まれる。

 

3] 期待される効果

H社の仮眠用蓄熱式マットを例にとり、そのコスト削減効果、軽油消費削減効果、二酸化炭素削減効果、投資回収期間について試算した。

前提条件は以下の通りである。

 

図表IV-2-5 仮眠用蓄熱式マット効果試算の前提条件

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※耐用年数については、蓄熱材は3,000回以上使用可能であるため、年間60回使用する場合、耐用年数は50年となる。しかし、実際には表皮が劣化するなどのため、数年で使用されなくなると考えられる。ここでは耐用年数を5年とする。

 

試算の結果、月あたりコスト削減額は、4t車1台につき6,700円〜8,800円、10t車1台につき11,400円〜15,500円となった。年間3ヶ月使用するとした場合の回収期間は4t車で20〜27ヶ月、10t車で12〜16ヶ月(使用しない期間を含む)となった。

 

 

 

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