3] 環境影響の少ない車両の導入
【ポイント】
○低公害化、低燃費化技術(無段変速制御エンジン(CVT)など)が採用されたトラックを導入している。
○天然ガス車の導入については、近くにガススタンドがないことがネックになっている。
<ヒアリング調査で把握された事例>
・日産ディーゼル工業が開発した無段変速制御エンジン(CVT)を搭載した小型トラックを理事長の経営する事業者が3年ほど前に15台導入した。定量的データはないが、燃費向上、クラッチの摩耗抑制に役立っている。こうした車両の導入に対しても行政から補助金を出すべきである。
・三菱の大型オートマチック車(10t)は燃費が非常に良く、どのようなドライバーが運転しても4km/Lは走る。
・自動車メーカーとの意見交換により当社に適した配送車の開発を行っている。天然ガス車が望ましいが、近くにガススタンドがないのが残念。
4] 高速道路通行料金割引後払い制度によるコストダウン
【ポイント】
○高速道路通行料金割引後払い制度を組合として利用している。高速道路の利用により、経済速度での運行が可能となる。
<ヒアリング調査で把握された事例>
・業務として日常的に高速道路を利用する場合、中小の会社にとっては高速料金が高く負担であった。ところが、長距離路線バス会社、大手運送会社には道路公団の割引制度が、昭和30年代終わりごろからあった。そこで、中小企業も大手並に便宜を図って欲しいと昭和45年に東京と静岡の貨物運送協同組合が道路公団の認可を得た。ただし、3倍の保証金をいれることを条件とされている。
・高速道路利用料金の支払いは、後払い制度で、月末締めの翌月中頃に請求される。割引率は公団が決めたものとし、利用額に応じて割引率が最大30%まで変わる。