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実はバスもどんどんフレキシブルになると先ほど申し上げましたが、同様にタクシーにもフレキシブルというのがあります。タクシーが大型化、ダイアルアライドタクシー(電話等による需要対応型乗合タクシー)ということで拡大しますし、一般路線バスがどんどんSTに近いサービスに進化することは技術的に可能でしょうし、タクシーの方も同時に可能です。逆にバスの方がタクシーに近いサービスをすることも大事だと思います。規制緩和の中でボーダレス化がどんどん進むということになりますと、交通サービスの中で様々なそういうことがあると思いますし、その中で新しいサービスが工夫されるだろうと思います。

やはりその時に気をつけなければいけないのが、モビリティという観点でみるといろいろなアプローチがあるということです。

ショップモビリティということで一言だけ説明させて頂きますと、都心の中でスペシャルトランスポートで来たり、あるいはタクシーで来たり、車で来たりします。その後、自由に都心の中を動き回れるサービス。車椅子を貸し出すとか、ケアする専門の人を置いてそれぞれのお店まで案内するというようなものです。これが実はイギリスで急激に増えております。ごく最近、98年の段階で200カ所以上ということです(図II-5)。イギリスでは200カ所以上と申しましたが、こういう所で「ショップモビリティ」という形で、これはボランタリーグループの活動がベースですね。そこに公共的な支援がされているということでございます。最近、日本でもこれにならって「タウンモビリティ」と呼んで実験が始まっているようです。

 

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図II-5 ショップモビリティ

 

 

 

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