日本財団 図書館


4.「研究開発資源の再構築」

造船の研究開発資源(人、資金等)は減少しており、限られた資源で従来と同様の研究開発を行っていては将来の展望は開けず、これを効果的な形に再構築していく必要がある。

造船の技術開発を、1]第1種の技術開発=新「コンセプト船」の開発、2]第2種=継続発展型・新「船型」の開発、3]第3種=新「個船」の開発と分類すれば、1]2]をどのように行うかが重要であり、必要な資源も、(研究開発量)÷(年間の資源)=(開発年数)等で求められる。

また、参考とすべき形態も、北欧型の共同開発体制、集中型COE、バーチャル・ラボ方式、ミニCOE等があるが、再構築は造船・海運業等の今後のあり方、設計業務の形態とも密接に関連しており、これらを並行的に考えるとともに、人的資源の充実には時間を要することを考慮すれば、早急に期限、目標等を設定し、関係者間で具体的な再構築の検討に着手すべきである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION