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-在バンギー大使館-

 

川合智司 特命全権大使

飯沢良隆 参事官

黒沢秀樹 参事官兼医務官

杉尾 透 書記官(出張中)

小野龍生 書記官

桜井憲二 三等理事官

実久康雄 派遣員

 

-FRANCE-PARIS-

 

Mme. H. NAGEL (Ancien Delegation aux Affaires Internationales, Ministere de la Recherche et de l'Enseignement Superieur)

Dr. Paul BRBY (Responsable du Laboratoire de Biochemie et Biologie Moleculaire des Insectes, Institut Pasteur)

 

調査成績概要

 

本年度の調査は1998年8月に第9回国際寄生虫学会が千葉市幕張において開催され、辻がその会長及び組織委員長を担当していたため、通常の調査時期より遅く、また1999年の1月は国会議員の選挙の開票のため調査を避けた方がよいとの連絡があったので、アフリカ大使会議で帰国中の川合大使と2月24日に外務省でお会いして相談した結果、1999年3月26日から4月3日まで辻が一人で現地に赴き実施した。

今回も現地の情勢は一応落ち着いているものの一部の地方には反政府の反乱軍やゲリラが出没する可能性があるとのことで、例年のケラ・セルジャン村の検診に出かけるには憲兵の同行を依頼することが好ましいとの意見があったことおよび調査期間が短期であることから中止し、最終的には現地日本大使館および保健省と連絡の上、首都から約110kmのバンザ村の調査および治療とバンギー市内のウワンゴ地区での投薬を行った。バンザ村における今回の主目的は1998年3月に実施したバンザ村における調査の際に、検体を日本に持ち帰って実施した血液検査結果に基づく陽性者の治療と健康手帳の交付およびマラリア、フィラリア症を対象とした末梢血の血液検査である。またウワンゴ診療所では過去に我々が指導した方法により現地の検査技師が日常業務として行っている糞便、尿、血液の1999年3月の検査結果に基づいて、陽性者に対する投薬を行った。

今回の時期も乾季であったが、バンザ村は首都近郊でバンギー市内から毎日往復したことおよび比較的水溜まりの多いジャングル地域であり、またウワンゴ地区はバンギー市内で、ウバンギ河の近くであるということで、検査に使用する水には不自由をしなかった。

 

 

 

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