そして、また、使われる方にも、補聴器を充分に理解されていない面がある。
いろんなことが関わってまだ補聴器に対する認識、利用度というものに問題があると思うんですね。
それで、次のスライド・・・
将来的にどんなことを考えねばならないか。補聴器自体も、もう少しよくわかるものにしたい。どなたでも考えられることですが補聴器でも駄目という人が、そういう人でも使える補聴器がなんとかならないか。今でも適応の限界がありますが、限界をなるべく広くしたいというのが一つの問題です。
それと、補聴器を合わせるのが難しい問題です。もうちょっと簡単にあうものがないかとりあえず、現状というものは、補聴器はそれぞれの人には、こういう補聴器が良いとは言えるけど、同じような人に同じようにしてもうまくいかない。補聴器というのは、現況では、各人それぞれに各論があっても、結論的話はしにくいのが現状です。これから先生方にお話を頂きますが、講師の方々を簡単に紹介します。
お話される順番にご紹介します。
まず、高岡正さんです。
この会を主催された全難聴の理事長であり、当然、補聴器を今、箱形を使っておられます。お聞きしますと、中学くらいから使ってられ、現在は、2級の身体障害者手帳をお持ちになっている。そういう全難聴の立場、あるいは一人の補聴器を使っている難聴者の立場としてお話をいただきたいと思っています。続きまして、竹田利一さん。竹田さんは、東神実業、関西での補聴器の販売店で、現在は、営業企画管理本部の次長です。主として、現在補聴器というものはどういう工夫がなされているか、それに関わって販売の課題、最近は補聴器技能士とかt補聴器認定専門店、そういったものも含めてお話をいただきます。よろしくお願いします。
3番目にお話をいただくのが、高橋信雄先生。先生は、昭和47年に東京学芸大学教育学部、その後筑波大学とか、特殊教育総合研究所など歴任、現在は愛媛大学教授、「聴覚障害学」こういう学問も現在出来ているんですね。また同時に補聴器というものの使い方を毎年学会で発表になっておられます。
続きまして、大山孜郎先生
大山先生は、私と同じく耳鼻科のお医者さんです。昭和42年に京都府立医科大学卒業その後大学で子どもの難聴とか、あるいは補聴器の問題、ご開業後も、クリニックをもって、難聴者のために尽くしていらっしゃる。そういった4人の演者の皆さんにお話いただきます。
また、ひとり15分と思っていますけど、その後、問題点を考え、時間があれば、質問を受け付けます。ご協力お願いいたします。
まず、高岡さん、お願いします。
高岡/高岡です。
今年は中途失聴者・難聴者の問題が大きくクローズアップされます。その理由は4つ、今年の4月に厚生省が要約筆記の講習会の統一カリキュラムを全国の市町村に通達します。