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バードウォッチング案内人の役割は、フィールドマナーを守るバードウォッチングの普及を通して、あるがままの自然を楽しめる人、自然のしくみを知ろうとする人、自然に対する負荷を減らそうと心がける人などを増やすことで、「自然と人との共存」に貢献するといってもよいでしょう。

食う、食われるの関係にある生物(役割の違う生物)が数のバランスによって共存し、持続している自然。同じ役割の生物でも食いわけ、すみわけによっていろいろな種が共存している自然。これらの自然のしくみを人間社会に当てはめれば、多様な民族、宗教、政治・経済のシステムがどのように共存していけるかという課題にも似ています。

分解による再生産で持続している自然のしくみを、人間活動にあてはめると、資源を枯渇させないこと、生産から廃棄までを考えること、そのためには大量生産・大量消費・大量廃棄を改める方向性が必要なことなどが導かれると思います。

 

参考までに、先に引用した『ボランティアリーダーのための自然解説テキストブック』(1990年)にある「自然解説のための自己評価チェックリスト」(W.リーバイス「公園来訪者の解説」より)のチェック項目を以下に追加しておきます。

 

 

 

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