第5章 外航船社の航路体系整備の意向
1. ヒアリング調査の概要
外航船社からみた長崎港における航路開設の可能性を検討する資料とするため、アジア域内航路を運航する海外の船社を対象としてヒアリング調査を実施した。また、長崎港周辺における外貿コンテナ貨物の取扱いの現状と問題点等を把握するため、長崎港における外航定期コンテナ航路にかかる業務を行う海貨業者へもヒアリングを実施した。
(1)外航船社
1]目的
韓国・中国・台湾等近隣諸国との間に外貿定期航路を運航する船社(日本法人、日本総代理店)より、航路開設の条件、長崎港における航路開設の可能性と条件等を把握する。
2]実施企業
以下の企業を対象に実施した。
表5-1-1 外航船社ヒアリング調査実施企業の概要
3]調査項目
*航路概況(航路、寄港地、投入船舶、運航スケジュール、運賃等)
*トランシップによる輸送サービス、混載輸送サービス等の実態
*現航路の問題点
*今後の航路体系整備に向けた考え方
*航路開設の条件(輸送需要、港湾条件等、新規開設の場合/寄港地追加の場合)
*九州の港湾、特に長崎港における航路開設意向と求められる条件
*九州における事業展開に向けた意見・要望 等
(2)海貨業者
1]目的
長崎港の外貿定期航路にかかる業務を行っている海貨業者より、航路の現状と問題点、今後の航路展開可能性と条件等を把握する。