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<表 9.5.1>OSI基本参照モデルの概念

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<各層の意味>

物理層:電気ケーブル(ツイストペア、同軸)、光ファイバー、無線など伝送路、変調方式、パラレル/シリアル、同期/非同期など直接制御する部分。RS-232C、422はこの層の規定と同等。

データリンク層:従来のプロトコルで伝送制御手順と呼ばれていたものでデータを誤りなく伝送するための制御をする部分。

ネットワーク層:複雑なネットワークの中から適切な経路を選択、中継する。

トランスポート層:伝送を行なうエンドシステム同志で直接対話を行う部分。

セション層:アプリケーション間の手順に従って対話を制御する部分。

プレゼンテーション層:アプリケーションごとに異なるデータ形式を変換する部分。

アプリケーション層:アプリケーションから直接制御できて、それに応じて伝送する部分。

 

-2. 802委員会

LANの標準化に特に関係があるのはIEEEの802委員会である。802委員会は、1980年2月に発足し、現在10のワーキンググループに分かれて、互いに整合性を保ちながらLANの国際標準案作りを行っている。802 委員会は、これまでOSIの7層モデルの第1層と第2層を中心に標準化を進めてきた。したがって、CSMA/CDのことを802.3、トークンリングのことを802.5と呼ぶこともある。

 

 

 

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