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このことから、次年度の実験においては、以下の点に留意すべきと考えられる。

1] 予備乾燥した試料に概略の水分調製を行った直後、即ち多くの水を加えて攪拌した直後に円錐貫入試験を実施するとともに、加水から充分な時間を経過した時点においも円錐貫入試験を実施してみること。

2] 1]の実験において、得られた円錐貫入力に有意な差がある場合は、円錐貫入力のクライテリアの設定の目的では、水分調製を行ってから充分な時間を経た後、円錐貫入試験を実施すること。

 

4.5. 荷崩れ危険性の数値解析に関するまとめ

一面剪断試験結果に基づき荷崩れの数値解析を行うことにより、Pomalaa鉱とBoakaine鉱について、荷崩れ危険性に基づく水分値のクライテリアを求めた。なお、4.4節において水分値のクライテリアに対応する円錐貫入力について検討したのは参考のためである。4.4節に示したデータは、本委員会が開発しようとしている「荷崩れ評価試験法」の円錐貫入力のクライテリアの設定において用いるものではない点に留意されたい。

 

 

 

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