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表3.5.2. 篩上試料最大水分値計測結果

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3.5.4. 水分値換算精度の確認

元の試料及び篩上試料の水分値から、通過重量百分率を用いて、篩下試料の水分値を求める式は、(1)式の場合と同様の記号を用いて、次の通り表せる。

 

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表3.5.3. 水分値計測結果

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3.2節で述べた通り、荷役現場における実験においては、試料の最大粒径を100mmとして水分値を計測するとともに、最大粒径を19mmに調製した試料の水分値も計測している。水分値計測結果を表3.2.1、表3.2.2、表3.2.5、表3.2.6から抜粋してまとめると表3.5.3の通り。なお、最大粒径100mmの試料の水分値は、円錐貫入試験前の計測結果と円錐貫入試験後の計測結果に基づく計算値において、Pomalaa鉱については0.6%、Boakaine鉱については0.7%の差があったことに留意されたい。これらの実験結果を用いて、水分値換算方法の妥当性を確認するため、(2)式に基づく水分値換算結果、即ち最大粒径100mmの試料の水分値を最大粒径19mmの試料の水分値に換算したグラフと、最大粒径19mmの試料の水分値計測結果を図3.5.1及び図3.5.2に示す。

 

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図3.5.1. Pomalaa鉱の水分値

 

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図3.5.2. Boakaine鉱の水分値

 

図の横軸は、最大粒径100mmの試料(元の試料)の水分値、縦軸は、最大粒径19mmの試料(篩下試料)の水分値である。図中のグラフは(2)式を用いて元の試料の水分値から篩下試料の水分値を計算したものであり、点が計測結果である。水分値換算により求めた篩下試料の水分値は、どちらの図においても、計算結果が計測結果より高い値を示している。このことは、この水分値換算方法を用いて篩下試料の水分値から元の試料の水分値を推定した場合、推定値は低くなる、即ち安全側になることを意味する。よって、この方法は荷崩れ危険性の水分値クライテリアの換算に用いることができる。

 

 

 

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