3. Agenda 21の履行に関する活動
3.1 化学品の分類及び標札に関する世界的調和システム
3.1.1 15SCOMにおいて世界的調和システム(GHS)の実施機関についてのIOMCの検討結果が報告され同SCOMはこれに同意する意向を示したが、今回会合では本件に対する委員会としての意見を取り纏めることとなる。本件に関しては、事務局及び米国がIOMCでの検討結果についての報告(98/51C及び98/52C)を提出し、アルゼンチン及びオーストリアがそれぞれ意見(98/41C及び98/43)を提出している。
3.1.2 GHSの健康有害性及び環境有害性についてはOECDでの検討がまだ得られておらず、従来からの継続提案のみで今回会合への提案文書は出されていない。
3.1.3 爆発、引火等の危険性の分類基準はUN/ILO W/Gにおいてエアゾールの引火性分類基準を除き既に結論が得られている。エアゾールの引火性分類基準については、ドイツが次期2年間の作業計画にこの件を検討するW/Gの設置を提案(98/54C)している。
3.1.4 GHSの標札及び有害通報システムについて検討するW/GがILOに設置され、その第1回会合が本年7月に開催された。本会合の検討概要が事務局から報告されている(98/50C)。
4. 経済社会理事会決議1997/3の履行
4.1 19COMで採択された国連危険物輸送専門家委員会の活動に関する経済社会理事会決議1997/3の履行状況が報告され、今回会合で次期2年間の活動についての経済社会理事会決議案の検討が行われるが関連文書は入手できていない。
5. 作業計画
5.1 危険物輸送勧告の改正頻度
5.1.1 危険物輸送勧告の改正頻度に関する検討については19COMにおいて結論を得ることができず今回会合で再度検討することとなっている。改正頻度についてICAO、OCTI等は2年ごとを、IMOは4年毎を主張しており、わが国は19COMにおいてどちらにも賛成しないとの態度で臨んだ。
5.2 1999/2000年次の作業計画及び関連提案
5.2.1 次期2年間の作業計画に含めるべきであるとする事項の主なものは次のとおりである。
(1) リチウム電池の規定の見直し(98/24C:日本)
(2) 包装方法関連(98/19C、98/28C:ドイツ)
(3) 輸送書類の統一(98/36C:FIATA)
(4) 新圧力容器試験の開発(98/37:日本・オランダ)
(5) モデル規則の合理的開発(98/55:ドイツ)
以上