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1.2 第2部会の検討結果

1.2.1 第2部会(11月19日開催)における各提案への対応に関する検討結果は、資料UN 34-3及びUN 34-4それぞれの対応案欄に示した。

 

2. 13、14及び15SCOMの作業及びその勧告並びに関連提案

 

2.1 複合輸送用ポータブルタンク輸送

2.1.1 15SCOMの検討結果を踏まえて米国は、クラス 3〜9の個々の物質に対するポータブルタンク要件の一覧表を作成提案している(98/53C)。

 

2.2 包装方法

2.2.1 小型及び中型容器の包装方法(Packing Instruction)については、15SCOMの検討結果 及び会期外W/G(本年9月、フランクフルト)(98/16C:ドイツ/英国)の報告書に基づき検討され、今回会合でほぼ決定される予定である。

2.2.2 小型容器の包装方法についてドイツ及び米国から関連する修正又は追加提案が出されている(98/18C、98/21C、98/58C等)。

 

2.3 勧告改正案

2.3.1 13,14及び15SCOMにおいて承認された危険物輸送勧告(第9改訂版)及び危険物輸送モデル規則(第10改訂版)の改正については、事務局がそれを取り纏めて提案している(98/14C)。

2.3.2 15SCOMで承認されたリチウム電池関連規定の改正に対し、カナダは具体的詳細な改正案(98/30C)を提案している。わが国もリチウム電池関連規定について現在研究中であるので次期2年間の検討課題とすべき旨の提案(98/24C)を「議題5作業計画」において提出している。カナダ提案の内容はわが国が次期2年間に提案しようとする趣旨にほぼ合致しているのでわが国業界としては支持できるとしている。

2.3.3 13,14及び15SCOMにおいて承認された試験マニュアルの改正については、事務局がそれを取り纏めて提案している(98/15C)。今回改正の主要な内容は、6(c)試験の改正、クラス3、4及び5の物質に対するスクリーニング試験の新設、リチウムバッテリーの試験法の改正等である。

 

2.4 新提案

2.4.1 危険物輸送モデル規則の改正に関する新提案としては、冷凍機械、危険物内蔵装置等の新エントリーの追加(98/2C、98/7C,98/34C)、主標札と副標札の統合(98/5,98/34C)等が提出されている。

2.4.2 南アは危険物に使用するドラムはその収納する危険物の種類に応じて外表面の色を変える(例えば、毒物には赤又はオレンジ、腐食性/引火性には黄等)べきであると提案(98/27C)しているが、当該ドラムの他の危険物への再利用する際の塗装変えなどの点から第2部会ではこれに反対している。

 

 

 

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