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(1) 経済社会理事会(ECOSOC)の下に現在の「国連危険物輸送専門家委員会(UNCETDG)」を拡大した「国連世界的調和システム及び危険物輸送に関する国連委員会(UNCGHS&TDG)」を設け、政策的事項を検討する。

(2) UNCGHS&TDGの下組織として「危険物輸送専門家小委員会(SCETDG)」及び「世界的調和システム専門家小委員会(SCEGHS)」の2つの小委員会を設け、それぞれ技術的事項を検討する。

これらの機構図を次に示す。

 

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7.1.3 このILO代表が報告したGHS履行機構に関するIOMC CG/HCCSの検討結果に対して、現在のCETDGの役割、事務局の人的資源、2つの小委員会の守備範囲等、若干の懸念は示されたものの大部分の国から賛成できるとの発言があり、本小委員会はIOMC CG/HCCSの検討結果を支持することとし、更なる検討は委員会で行うこととなった。

 

7.2 健康有害性及び環境有害性

7.2.1 OECD代表は分類及び標札の調和に関する助言グループの第6回会合(本年4月22-24日、ロンドン)における検討状況について報告した。 本小委員会は同グループの検討事項のうち1994年以来未解決となっていた急性毒性に関する若干の進展に注目し、これについて小委員会としての意見がまとめられた。

7.2.2 同グループは急性毒性値を2つの案(OPTION A及びOPTION B)にまとめた。

本小委員会はこれについて検討し、OPTION Aが望ましい案であるとの結論を得た。急性毒性値ついてのOPTION A及びこれに関連する小委員会の検討結果は次のとおりである。

 

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(注) []内はOPTION Bの値である。[]のないものはOPTION AおよびBの値が同じである。

(1) Oral/Class 3の値は1994年の委員会決定どおり200が望ましい。

(2) Dust & mist/Class 3の値も1994年の委員会決定どおり2.5が望ましい。

(3) Gas/vapourの単位をmg/l又はppmの何れとするかについてはppmに賛成する。

(4) 毒性蒸気については揮発性判定基準を採入れるべきであるとする委員会の以前の決定を確認した。

 

7.2.3 OECD代表は、水質環境有害物質の分類に関するAd Hoc W/G(本年4月20-21日)における検討結果を報告した。 それによると、水質有害物質の分類基準を急性

 

 

 

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