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老人サービスでは、老人の交通手当のための支給額が予算の74%を占めており、17.4%が要介護の生活保護老人(生保老人)のための家庭訪問員(家庭介護長-ホームヘルパー)の運営に、そして、残りの9%が、在家老人福祉施設(昼間保護施設と短期保護施設)の拡充にあてられている。3]痴ほう老人の保護事業においては、予算の95%以上が痴ほう老人のための総合センターと療養施設の建立にあてられている。4]低所得老人の基礎生活保障のためには、約90%の予算が生活保護老人と低所得老人に対する老齢手当と生活保護老人の衛生費支給にあてられている。

 

図2 ソウル市の老人福祉施策体系(1998)

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4. むすび

 

1. ソウルの人口都市化

 

1)解放直後(1945)時期の越南難民と海外帰国同胞による人口集積、

2)70〜80年代における朴大統領の産業政策に伴う急速な経済成長と産業化による人口都市化、

3)90年代のソウル市人口のminus成長とソウル郊外都市地域へのJ-ターン現象をへて、

4)1995年現在、人口1,000万の首都であるとともに、周囲に約1,000万の首都圏人口を擁している。

 

 

 

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