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図17血管内圧パターンの形成の機序

これが老人の血管の特徴になるわけで,このことをいろいろな年齢のひとの血管で調べてみると,10歳までの子どもでは,引き伸ばしたときにあまり張力が増さず,ゴムのようによく伸びるが,60歳以上になると,あまり伸びずに,張力だけが高まってくることがわかる(図21)。

4.Peaking現象とDamping現象

 動脈内圧を上行大動脈から足背動脈に至る区間で比較してみると,図22に示すように変化していく。すなわち,胸部大動脈の脈波のパターンは大動脈弁の閉鎖に関連して生じる切痕部で境された二峰性脈となっているが,これが腹部大動脈,大腿動脈,足背動脈と,末梢へいくにつれてピーク圧が高くなり,切痕部は次第に不明瞭になってくる。このピーク圧の高まりは,末梢から反射してくると波との重なり合いで生じると考えられ,pea-king現象と呼ばれている。

 

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