第2章 活動ビジョンの設定
1. 活動ビジョンの設定
(1)活動目的の見直し
ア. 寄居町の自然を守る意義の明確化
●これまでに「活動目的」として次のような点があげられている。
寄居町の自然を守ると共に、自然とのかかわりを深めて行く中で会員相互の交流を図りつつ、町の活性化と子供達の自然に対する教育に大きく貢献してゆく
●しかし、「寄居町の自然を守るとはどういうことなのか」、「なぜ、寄居町の自然を守るのか」といった、哲学(基本理念)が明確でなく、会員同士の共通の認識(コンセンサス)にはなっていない。このことが周囲の人達に活動が理解できそうでできず、参加協力の輪が広がらない根本的な原因のように思われる。
●「寄居町の自然を守る」意義とは何か。この活動の根幹について、誰にでも理解できるわかりやすい表現で整理し、周囲の人達に伝えていく必要がある。この意義について、幹事に対するヒヤリングの中で出された意見を総合してみると、次のような表現になる。これを一つの参考にしながら、外部へのPRに用いる会の案内パンフレットなどに「自然を守る意義」を明示する必要がある。
<寄居町の自然を守る意義について>
・30〜40年前の寄居町には豊かな自然があった。その頃の子供たちは、この自然の中で遊び、学校教育の場では得られない貴重な体験をし、それによって智恵をつけ、感性を磨くことができた。
・ところが、今は開発や汚染によって自然がどんどんなくなっていき、子供たちは昔の子供たちが経験したような自然の中での遊びができなくなってきた。
・我々の子孫のためには、もうこれ以上自然を失うことはできない。今ある町の自然を守り、子孫に引き継いでいくとともに、もっと子供たちのために自然とのふれあいの場をつくらなければならない。