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オ. 女性パワーが十分活かされていない

 

●女性(特に主婦層)は、完全に地域に根ざしており、会の活動に機微に対応できるため、潜在的なパワーが大きく、他の活動団体ではむしろ会の主力になっているケースが少なくない(例:山崎の谷戸を愛する会、宍塚の自然と歴史の会など)。しかし、当会では幹事20数人のうち、女性幹事は数人しかいない。当会の活動は、釜やスコップを持って力仕事をしなければならないため、女性の参加の一つの障害になっているが、それ以外の事務作業などで十分対応することもできよう。女性パワーが十分活かされるような体制づくりについて検討する必要がある。

 

力. 670人の会員情報がほとんど把握できていない

 

●670人の会員がどういう考えで当会に参加しているのか、会員として参加できることや、したいことは何かといった情報が把握できていない。このため、670人の会員にそれぞれが関心や得意とする活動テーマを見出し、その活動への呼びかけをすることができず、せっかくの670人の会員パワーが十分発揮できない。会員情報を把握し、会員それぞれのに見合ったテーマによる参加の輪を広げていく方法について検討する必要がある。

 

キ. トンボ公園という名称が会の発展を縛っている

 

●トンボ公園は、わかりやすいコンセプトであるが、野鳥、蛍、バッタ、チョウなどとは関係ないようなイメージをもたれやすく、そうした生き物に関心のある人達の参加の障害となり、非常に損をしている。また、外部からみると、トンボ公園と自然を守るということがイコールでつながっているようには見えず、共鳴を得にくい側面を持っている。つまり、トンボ公園という名称が周囲の参加の機会を奪い、会の発展を縛っているとみることもできる。トンボ公園という名称にこだわらず、もっと柔軟に『寄居の自然を守る』というスローガンに一層馴じむ名称への変更を検討する必要がある。

 

ク. コンセプトやビジョンが十分でない

 

●『寄居の自然を守る』が当会の活動のコンセプトであるが、『寄居の自然を守る』ということはどういうことなのかが明確でなく、それについての会員間のコンセンサスができていない。また、今後、どういう方向を目指すのかといったビジョンも明確ではない。このため、外部から見ると、会の実像をとらえにくく、参加協力もしにくい。これについては、会員全体、町民全体にわかりやすく伝えられるようなコンセプトについて検討する必要がある。

 

 

 

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