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(3)寄居町の社会環境

 

ア. 歴 史

 

●明治22年に町村制度が実施され寄居町、末野村、藤田村が合併して寄居町となる。昭和18年に寄居町と桜沢村・白鳥村の一部、風布・金尾が合併し拡大、さらに、昭和30年に寄居町と用土村、折原村、鉢形村、男衾(おぶすま)村が合併して現在の寄居町となった(図1-1-4)。

 

●町の歴史は古く、今から3万年前の旧石器時代の城見上遺跡をはじめとして、弥生中期の用土平遺跡や赤浜遺跡、奈良〜平安時代の馬騎の内廃寺跡など各所に残る文化遺産がそれを物語っている。末野地区には古墳時代の須恵器窯跡もある。

 

●「寄居」は城下の意味であり、鎌倉〜南北朝期、藤田氏の拠る花園城の城下にできた家臣団を主体とする町屋がその都市的起源とされている。戦国期、北条氏邦が鉢形城を修築して入ると、その城下町を兼ねて発展し、江戸時代には秩父往還の宿駅、市場町として栄え、絹、穀物の取り引きで賑った。

 

イ. 産業(農林業)

 

●就業人口で見ると、第1次産業が1,695人(10.2%)、第2次産業が6,643人(40.1%)第3次産業が4,759人(49.7%)となっている(平成2年)。

 

●農家の総数は、1,768戸であり、内専業農家は218戸である(平成2年)。1戸当たりの経営耕地面積は小さくこの10年間で農家数が425戸減少している。

 

図1-1-4 旧町村界

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