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ウ. 植 生

 

●植物種は1,100種強あり、県内でも豊富な種類を有する場所である。

 

●植物分布は、台地と大部分の山地はツバキ・カシなどの常緑広葉樹林となっている。一方、釜伏の関所跡(450m地点)と鐘撞堂山の標高320m地点を結ぶ線より高い地域は、コナラ・クリなどの暖帯落葉樹林となっている。

 

表1-1-2 寄居町の植物

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資料)寄居町教育委員会『寄居町史(通史編)』1986年、寄居町 より作表

 

エ. 生き物

 

●町は日本列島のほぼ中央にある山地と平野の境に位置するため、生息動物は、南方系と北方系の動物、または、山地性と平地性の動物が混棲しており、種類数が県内でも比較的豊富である。

 

●近年の傾向としては、生息動物の種類は、割合多いものの個体数は減少しており、その傾向は特に大型哺乳類で著しくなっている。一方、ヒヨドリやマルカメムシなどは環境の変化から増加傾向にある。また、一時は少なくなっていたホタル・イナゴ・ドジョウなどは、農薬の使用制限などにより再び増加傾向にある。

 

●生き物の中で、全国的にみても希であり、県内で寄居町のみで発見されているものとして、ヒカリミミズ・アツブタガイ・アライヒシモンヨコバイ・アヤヘリハネナガウン力・キユビギングチ・ナンブアシブトコバチなどがある。

 

 

 

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