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序. プログラムの目的と意義

 

1. プログラムの目的と意義

 

●本プログラムは、「寄居町にトンボ公園を作る会」の活動ビジョンのたたき台として、どのような理念のもとに、どのような活動を、どのような組織体制の下で取り組むのか、また、そのための活動資金や施設整備はどうするのかといったことをとりまとめようというものである。

 

●当会は、これまでの10年の活動を通じ、典型的な市民主導型の環境保全団体として全国的に名が知れ渡り、各方面から動向が注目されている団体の一つに数え上げられる。また、今後どのような活動を展開するのかについては、同様な課題を有する他の市民団体にとっても方向性を探る上での試金石の一つになるものと思われる。

 

●市民団体は、一般的にマネージメント力が弱く、会員数が伸び悩み、ごく限られたコア・スタッフの手で、試行錯誤を繰り返しながら前進しているものが少なくない。中でも特に大きな問題点は、活動の将来的な全体像、すなわち活動ビジョンを誰にでもわかる形で提示できていないことであろう。

 

●単に活動の心意気や理念を説くだけでは、より多くの一般市民から理解され参加や協力を得ることは難しい。もっと具体的に、目に見える、わかりやすい形で市民に提示していかなければならない。それが活動ビジョンである。また、これがあることによって、活動に携わる会員一人ひとりが、今の活動がどのような意味を持つものなのかが明確になり、張り合いを持って活動に参加することができるのである。

 

●当会の活動ビジョンの策定は、以上のような意義を持つとともに、また、他の市民団体にとっては、独自の活動ビジョンを策定するための一つのモデルとして役立つことになろう。

 

●なお、本プログラムは大きく3編から成っている。第1編は「活動の基本構想」として、将来のビジョンを示している。第2編は「当面の活動展開方策」として、専従職員をおく場合と、現状のボランティア中心で活動を継続する場合に分けて、この数年間の活動方策について検討している。さらに第3編では「(仮称)寄居エコロジーパーク基本構想」として、活動拠点となる「おぶすまトンボの里公園」の計画について検討している。

 

 

 

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