は じ め に
●「寄居町にトンボ公園を作る会」は、トンボ公園づくりを通じて寄居の自然を守ることを目的にスタートし、今年で10年目を迎えた。また、3年前からは活動の中核拠点として「おぶすまトンボの里公園」の整備が進められ、一昨年7月に「よりいトンボ自然館」が開館し、活動の充実期に入った。しかし、その一方で、トンボ公園づくりの作業参加者の減少、会費の滞納などの諸問題が発生してきている。
●これから当会が一層、発展・充実し、寄居の自然を守れるような活動体制を築くためには、こうした問題を避けては通れない段階に入っており、しっかりとした、会の「活動ビジョンづくり」が必要になってきた。そこで、支援を受けている日本財団に特別に環境計画コンサルタントの派遣を依頼し、その支援を受けながら会の活動ビジョンづくりを進めることにした。
●この活動ビジョンづくりにあたって、1996年5月から国内外の先進事例視察を行い、またその一方で、同年6月に会員の意識を把握するためのアンケート調査を実施した。そして、これらの成果をもとにして、同年12月より「運営協議会」を発足させ、活動ビジョンづくりの検討を重ねた。
●本構想は、運営協議会での検討をもとにしてとりまとめた、活動ビジョンの一つのたたき台である。これをもとに当会全体において最終的な調整を図り、活動ビジョンを決定することとする。
1998年3月
寄居町にトンボ公園を作る会運営協議会
会長 新井 裕