第13章 QC7つ道具
QC7つ道具に関しては入門書や専門書が多く出版されているので、詳しくはそれらを勉強して頂き本書では概略を述べる。
13・1 パレート図
私たちの職場には、いろいろな問題がある「問題が無いと思い込んでいる問題意識の欠如」という問題から「問題が多くてどこから手をつければよいのか判らない」というものまで問題はたくさんあり「職場は宝の山」である。
管理や改善活動を行う場合には、自分達が一番困っている問題、改善効果の大きい問題を取り上げて解決していくのが得策である。重要でないものに手を掛け過ぎて、肝心なものを見落としていては、労多くして功少なしということになる。多くの問題についてその内容を整理し重要なものから解決していくという進め方が必要である。QC(品質管理)においては「重要問題を明らかにして重要な問題から攻めていく」という重点指向の考え方が大切である。パレート図はこの考え方を実行するために役立つ手法である。
パレート図とは「私たちの職場で問題となっている不良品や手直し・欠点・事故などを、その現象や原因別に分類してデータを取り、不良個数や手直し件数、損失金額などの多い順に並べて、その大きさを棒グラフで表し累積曲線で結んだ図」をいう。