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2・2 NC現図システムの精度

NC現図システムの精度については多くの論を要しないが精度上特徴的な点を述べると、NC現図システムの情報は全て数値で取扱われるため縦横の関係が数値上でキチンと整合されている。

?@これにより、複雑な船体形状を効率よく精密にフェアリングすることができ、また、データーは3次元で扱われるため、前後端部の立体形状も正確に処理される。

?A外板展開においても縦横整理された情報で、かつ複雑・高度な数式を用いて処理するので極めて精度の高い展開情報が得られる。

?B内構材も親骨と小骨の関係・ガーダーとフロァー交点などが常に関係づけられて処理されるため、食い違うことがない。

?Cその外、全ての現図情報が数値で提供されるため、原尺現図時の読み取り誤差・転記誤差などが無くなると同時に作業者によるバラツキも無くなる。

この様にNC現図システムは、誰が行っても同じ答えであり技術レベルでの精度を得る事ができる。参考に原尺現図とCAMの精度比較を表2・2に示す。

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