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線引きの方法があるので参考までに紹介します。

イ. 石川県の大泊鼻と富山県の生地鼻を結んだ線及び陸岸で囲まれた海面。

ロ. 新潟県境と石川県境を結んだ線内。

ハ. 生地鼻と石川県七尾湾口観音埼を結んだ線内。

二. 生地鼻と能登半島先端の禄剛埼とを結んだ線内。

ホ. 生地鼻と能登半島東岸飯田湾北端の長手埼とを結んだ線内。

へ. 新潟県の名立(鳥ガ首)と佐渡島沢崎鼻と禄剛埼を結んだ線内。

 

若狭湾:丹後半島先端の経ケ岬とその東北東約70kmの福井県越前岬との間にある大湾で、湾入約45km、その海岸は屈曲が多く、日本海側では最良の港湾に富み、景色が良くて若狭湾国定公園に指定されています。

水深は経ケ岬から敦賀湾口に引いた一線上で50〜180m、それから湾奥に向かってざん減し、海岸に接近するに従って20〜50mとなり、一般に湾浜は急深です。湾内の底質の過半は泥又は砂です。湾内には宮津湾、舞鶴湾、小浜湾、敦賀湾があります。

海流は湾内では0.3ノット前後の時計回りの還流が大勢を占めていますが、対馬暖流の離・接岸及び季節風の影響を受けて短期間で変化しやすい海域です。時には湾内東部に左旋回の流れが発生したり、環流が消滅して沿岸流になることがあります。

なお、冬季には季節風の影響で表層に南東流が発達することがあります。

 

間宮海峡:シベリア東岸とサハリン西岸を分ける海峡で日本海北部とオホーツク海を結んでいます。

最狭部の幅は7.4km、水深は10m以浅と浅く、1808年に間宮林蔵によって発見され、タタール海峡とも言います。

 

宗谷海峡:北海道北岸とカラフトを分け、日本海とオホーツク海を結び幅約40km、水深は30〜70mです。この海峡はフランスの探検家ラペルーズが1787年8月、世界周航の折りに初めて通過したので、彼の名を冠してラペルーズ海峡とも言います。北海道西岸を北上した対馬暖流の一部は、この海峡からオホーツク海に流出しています。

 

津軽海峡:青森県の津軽半島北端の龍飛崎と対岸の北海道渡島半島南端の白神岬の間を西口とし、下北半島北東端の尻屋埼と対岸の恵山岬を東口とする本州と北海道を分け、日本海と太平洋を結ぶ東西約100km、最狭部約20kmの海峡です。

日本海を北上する対馬暖流の大部分は津軽暖流となって海峡を東進して太平洋に流出しています。海流と潮流で合成された流れは最強部で5ノット、場所によっては7ノットを超えるところがあると言います。

 

 

 

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