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遊物の存在、さざ波の立ち方の違いなどにより肉眼でも分かります。

日本海の表層には、大別するとリマン海流の水で代表される亜寒帯系の氷塊と、対馬暖流系の水で代表される亜熱帯系の氷塊があります。この両者の間に形成されるのが極前線で、朝鮮半島のウルサン沖から大和堆を通って津軽海峡に至る長大なものです。このような極前線は、かなりの幅を持つ遷移領域をもつので、前線帯といった表現がなされる場合があります。

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*アルゴスブイ

人工衛星追跡型の漂流ブイでアルゴスシステム〈仏国立宇宙開発センター(CNES)と米国航空宇宙局(NASA)、米国海洋大気局(NOAA)が共同開発したプロジェクトで、人工衛星から受信したデータを地上局に送信し、CNESの付属機関であるアルゴスセンターで解析処理後、利用者に渡すシステム〉により運用されています。

ブイの位置は、NOAA衛星に向けて電波を発射し、衛星によって受信される周波数から算出されます。このブイは、風圧の影響を殆ど受けないので、ブイの位置を時々刻々受信し、その軌跡を辿ることにより海流の流路が分かります。

 

 

 

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