日本財団 図書館


5.2.5 おわりに

今年度は、NOAA/AVHRR画像を用いて広範囲海面水温分布を求めるために欠測域の時間的補間アルゴリズムの構築を目的とした。この方法は、雲域を補間する画像に対して過去の時間の画像データで補間や近似を行なうという方法で、単純なスプライン関数を用いて、欠測域時間的補間のアルゴリズム及びプログラムを開発し時間的補間を試みた。その結果、水温変化が激しい局地に対しても、補間に使用する画像の日付が近ければしっかり補間できることが判明した。そして条件が揃えば、少ない2シーンデータのみからでも、相関係数0.943程度の補間が得られた。

今後の問題としては、入力する画像の中には欠測域を含んでいる場合があり、補間する部分によって使用するシーン数が異なってしまう時がある。その時今回作成した手法を使用して良いか、経験を積む必要がある。また、補間した画像は衛星から観測されて得た値と、補間した値が混合されていて、どこが補間されているのか分からないので、区別する必要があるという問題もある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION