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5.2.2.1 曲線的な時間的補間

今回のスプライン補間において使用される画像は最低でも3枚必要となる。1枚は補間をかける画像(欠測域画像)、残りの2枚は補間を行なうにあたっての関数式を作成するために使用される画像(素材画像)である。これらの画像に対する条件としては時間軸を考慮するためにそれぞれの画像の取得年月日を必要ということがあげられる。さらに時間スケールで見たときに欠測域画像は素材画像の後ろに来なければならない。そして素材画像のみに与えられる条件としては欠測域画像の雲域に対応する水温データが確認できると言うことである。

以上の条件を満たし欠測域画像、素材画像を用いスプライン関数を作成し補間を行なう。具体的な演算方法の例を図5.2.1に示す素材画像をy1, y2として用い、この場合の欠測域画像ynの雲域に対するスプラインの補間式をy1, y2, …yn-1で表す。その際に縦軸に輝度値(b)、横軸に時間(t)をるものとする。そうして表された補間式に欠測域画像をあてはめることによりその時間、その地点の雲域における輝度値を推定し補間を行なう。

 

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