1. 分布(位置)
2. 密接度
3. 厚さ
4. 移動(速度、方向)
? 風上側・風下側の違いについて
流氷は風上側では吹き寄せられて密接度が高くなり、風下側では吹き流されて分散し密接度が低下し、帯状になる傾向がある。また、風下側では移動する際に氷塊間の衝突により氷塊が丸みを帯びる。この画像についても北西側では密接度が高く、南東側では強い北西の風により分離した海氷が幾筋もの流氷帯となって風向に対して直角に分布している。
風上側の氷縁部は吹き寄せられてはっきりとして線が現れている。
? 黒い氷域に見られる線構造について
ここはニラスの広がっている部分であり、白い線状のものは、ニラスが風、うねりまたは周囲の氷盤の移動により押され、重なり合ったものである。
? 知床半島東側の海域について
沖合いの明瞭に白く見えている部分は大小の氷盤からなり、陸と海氷との間のやや白っぽい部分は、強い風のための波立った海面と推測される。また、陸寄りの黒い部分は穏やかな海面である。
? 必要な空間解像度について
(100mおよび1000m相当の解像度の画像を見比べた結果)業務として用いる場合の画像としては1000mでは大きすぎる。分布に関しては100m程度の解像度は必要であろう。