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のデータをうまく編集利用するという形での業務効率化が主体である。

しかしこれらの編集作業を可能な限り自動化するために、仕様書の容量、台数、仕様などのデータを抽出し図面作成作業を行うための原案となるデータを抽出、編集するシステムなども考えられ始めている。

(「)引合(注文)仕様書作成システム

これらは、一般に、ワープロソフトで作業される内容である。

一般に、標準の表を埋めることによって作成される。

先に紹介した、仕様書作成システムの形態で、仕様書の関連内容を抽出し、引合仕様書の標準的記述内容をこれと接続し自動的に引合仕様書の文書作成を行い更に追加すべき仕様内容はこれを元にワープロで作業するというシステムが利用されている。

(」)電線システム

電線システムは、一般に、データの入手元が複雑、処理内容がかなり複雑、データのサイズが大きい等の問題があり一般に汎用ソフトの利用は難しく、独自にアプリケーションソフトを作成する場合が多い。

電線システムは、系統図から電線の系統番号、電線種類、コーミング情報、装備位置情報等を抽出、さらに電路配置図から電路の配置情報を入手し、最適経路の出力、及び電線長の算出、電路サイズの出力を行うものである。勿論、機器の末端配置、末端の電路情報は図面上にないためこれらは、手入力によって追加修正される。電線メーカーにはこの出力情報で注文が行われる。

(、)一般設計管理

その他、一般設計管理システムとして、日程管理システム、出図管理システム、技術資料管理システム、図書管理システムなどに電算システムは利用されている。

日程管理については、設計の工数、出図時期を目標の計画と実績で管理を行うものであり、出図管理システムは、上記と連携し、承認図提出、工事用図面の出図、完成図の出図等を管理するものである。

技術資料管理システム、図書管理システムについては、汎用のデータベースソフトあるいは表計算ソフトが一般に利用され、文書名、検索用キィワードなどがデータベース化され検索等に利用される。

また最近は、光ディスクなどの利用が増加し始めており、上記の検索にともない、実際の文書が端末上で見れるなどの環境を整えているところもある。

(3)資料管理システム

資料管理システムは、最小の在庫量で必要な時期に必要な資材を準備し生産工程をスムースかつ効率的に進めることを目的として艤装品及び材料を供給するシステムである。

 

 

 

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