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(2)小規模港湾プロジェクト(Feeder Port Project)

上述したFeeder Port Projectのうち27港についてはOECFのローンで整備が進められている。(図-4.1参照)これらの港の所管は運輸通信省に移された。また、本プロジェクトの中で次ぎのローンにつなげるためのフィージビリテイー調査等を実施しており、本プロジェクト終了後、これらの中から引き続き同ローンによるFeeder Port 3 6港(継続4港を含む)の整備が行われる予定である。(図-4.3参照)

 

4.2.2 技術協力

 

主な技術協力としては、以下の開発調査が行われている。

 

(1)アイリーン港整備計画調査(1982年)

ルソン島北部、Region 11 Gagayan Valley地方における農業、林業を中心とする地域開発に対応して、同地域の物流拠点として、また産業基盤の強化に資する核として同港整備を行うためのマスタープラン及び短期整備計画の策定。

 

(2)サンフェルナンド港整備計画調査(1984年3月)

ルソン島北部唯一の大水深港湾であり、今後とも同地域の物流拠点として地域開発の起爆剤と期待されている同港整備のためのマスタープラン及び短期整備計画の策定。

 

(3)バタンガス港整備計画調査(1985年10月)

ルソン島南西部に位置し静穏かつ十分な水深に恵まれた同港を南部タカログ地域とりわけ直接の背後圏であるパタンガス州及びミンドロ島開発の拠点とするための同港整備計画の策定。

 

(4)マニラ南港改修計画調査(1987年11月)

当国最大の港湾であるマニラ港の利用形態の変化への対応及び施設の老朽化あるいは用地不足等の諸問題解決のため、南港地区の役割の見直し及び施設の抜本的改良のための整備計画の策定。

 

(5)全国フェリー網整備計画調査(1992年6月)

当国における効率的なRo-Roフェリー輸送システムの確立、導入のためのマスタープランの作成及び優先順位の高いルートについての短期整備計画の策定。

 

(6)大首都圏港湾総合開発計画(1994年10月)

カルバルソンを中心とする大首都圏で行われている産業開発に対応したマニラ港を初めとする港湾の機能分担や優先度の検討を行い、主要港のマスタープランとプレフィージビリティー調査を行う。

 

 

 

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