5. 作業船の現状と将来
5.1 現有作業船の現状
(1)港湾局に所属する作業船
今回の調査団の質問状に対する回答をベースに、タイ運輸通信省港湾局に所属する主要作業船を整理したのが表5-1である。
全保有隻数は23隻で、その内訳は、ドラグサクション浚渫船4隻、カッターサクション浚渫船16隻、引船1隻及び測量・ブイ管理船2隻である。各船の母港はBangkok(7隻)、Songkhla(2隻)、Kantang(3隻)、Chantaburi(2隻)、Surat Thani(2隻)、Ayuthaya(4隻)、Nakorn Sawa (3隻)となっているが、ソンクラの港ではCHAO TA H.8とCHAO TA S.2が係船されていた。調査結果に正確さをかくところがあるかもしれない。
浚渫船の規模は、ドラグサクション船がホッパー容量100〜400m3、ポンプ船が浚渫能力100〜450m3/hと小型船が多い。これは河川や運河の維持浚渫が対象であるためと思われる。
船齢を見ると、建造後10年以内は3隻、10〜20年が11隻、20年以上が9隻となっており、30年以上経過している船もある。これから漸次、代替建造の時期を迎えることになると思われる。
表5-1に記載されていないデータを追記すると以下の通りである。
カッターサクション浚渫船
CHAO TA C.1 Suction Pipe D=16 in Delivery Pipe D=14 in
Main Engine Diesel 400HP Spud D=450mm x 14 m
CHAO TA C.25 Suction Pipe D=22 in Delivery Pipe D=20 in
Main Engine Diesel 1,200HP Spud D=850mm x 24.5 m
ドラグサクション浚渫船
CHAO TA H.8 1,420DWT Main Engine 1,400HP x 2
バックホー浚渫船
401 LxBxDxd=15mx 9m x 1.6m x l.0m Spud 3本 10 HPの付属船1隻
アーム長さ=18.4m 掘削深さ=14.6m バケツ容量=0.55m3
建造 タイ国(1993)