(2)レムチャバン港
1996年度に実施した建設工事は、バースの延長工事1件(59百万バーツ)のみである。
(3)ソンクラ沿岸浚渫管理センター
ソンクフ沿岸浚渫管理センターは、タイ半島のシャム湾に面した東部海岸城に存在する小港の航路浚渫事業を所掌している。大きい航路ではポンプ浚渫船により、小さい航路ではバックホー船により浚渫を行っている。
施工中の航路は、幅40m、水深2.0m(LLW)、航路延長3,750mで、浚渫土量(計算)は約156,000m3とのことである。なお、浚渫土砂は材料として売っており、その収入は港湾局(75%)と地元政府(25%)に入るという説明があった。
(4)アユタヤ河川浚渫管理センター
アユタヤ河川浚渫管理センターは、チャオプラヤ川の上流の河川及び運河の維持浚渫を実施している。運河による貨物輸送量はおよそ年間4百万トンで('94-'95)、セメントなどが運ばれているとの説明であった。
浚渫の目的は、船舶通航のための水深を維持することと、小さい運河では洪水の予防である。運河には多数の橋が架かっているが、その水面上のクレアランスは5.6m、有効スパンは50mである。
施工中の運河航路は、
・幅員20m、水深1.7m(LLW)、浚渫土量 年間で200,000m3
・幅員40m、水深3.0m(LLW)、浚渫土量 年間で300,000m3
後者の工事では、浚渫土砂は両岸のバンクの上に排土しているが、高さが7〜10mと高いところがあり、そこでは浚渫した土砂を一度ポンツーン上に仮置きし、それをドラグラインで上に持ち上げているという説明であった。