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8. 日本の協力に対する期待

 

今回の調査に至って面読した大部分の人が日本の事情にうとく、欧米依存体質がありありと見受けられた。

近年スズキ自動車の進出成功でにわかに日本株が上がり、日印経済会議も開かれ技術、経済協力が進展しようとしている段階であり、造船、建設の分野についても各港湾トラストで多数発注されているのに、日本は何故来ないのかと聞かれることが何度かあったことも事実である。

現在JICAベースで造船技術の指導が行われているが作業船分野においても

イ)小型船舶(引船等)の機関、プロペラ等のパッケージディールによるインド造船所への供与

ロ)浚渫船建造技術供与

ハ)内陸水路輸送船団のBOTないしはリース方式の導入

等についての援助を求める声が聞かれた。

これまでインドは閉鎖された国の印象が強かったが徐々にではあるが開かれた国になりつつあるので、この機会に相互の情報交換を密にして対応すれば道は開けると判断される。

現にシンガポールでは日本製エンジンプロペラ等を装備した引船が続々建造されており、インドにおいても可能となるものと見られる。

 

 

 

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