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1997年、事故から1年、ペンブロークシャーの海岸には原油流出事故の名残はほとんど見受けられない。デンビーの港では最後の洗浄が行われている。ここは常に船が停泊しているので、砂に油が混じっていても、不思議ではない。そのうち、どこまでがシーエンプレス号の影響かはわからないままだ。以下に関係者のコメントを記す。

 

○M.サマービル

原油流出事故のあと処理をする上で、自然の力は非常に重要である。原油を洗い流し、分散させる。原油流出事故の対策は、その地域の自然条件や、海岸の特色を考慮しなければならないので学ぶべきことは多い。

重要なのはどれだけ自然を傷つけずに後処理ができるかである。今回、イギリス政府は、自然の回復力を助けるような対策をたてた。お陰で被害を最小限にくい止めることができた。

○T.ルーネル(AEAテクノロジー)

環境への悪影響は最小限にくい止められた。最も上手くいったものの一つである。

○ディビッド・ベッドボロー(英国運輸省海洋汚染対策チーム)

天候、海の状況、油の種類などを調べて対策をとる。自然の力を利用するのが重要である。

 

 

 

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