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決めるために各界の科学者を招いてパネルを開いた。ここでTierにわけたプロトコールの大枠がつくられ、エクソン・ヴァルデス号事件でのフィールド実験に使用された。

エクソン・ヴァルデス号事件後のフィールド実験に使用するバイオレメディエーション商品の公募を、ORDが「Commerce Business Daily」紙1990年2月12日号に掲載し、39の商品から、学会のメンバーにより10商品が選ばれた。

次に、US-EPA危機減少技術ラボ(RREL、Cincinnati)が、初期プロトコールを用いて実験を行った。ここで2商品がえらばれ、これがフィールド実験に用いられることになった。このフィールド実験はDisk Islandで1990年の7/8月に行われ、その結果はVenosaによりまとめられている。

 

(3)プロトコールの開発

1990年2月にUS-EPAのバイオテクノロジー業界ワークショップが開かれ、バイオを用いた技術で環境問題に適応できるものについての議論が交わされた。ここで、BAC(バイオレメディエーション行動委員会)が作られ90年6月の初の委員会で浄化方法の検討がなされた。

ここで作られた処理可能なプロトコール開発小委員会(Treatability Protocol Development Subcomittee)は90年10月15日の委員会で油流出対応バイオレメディエーション商品プロトコール開発パネルを作り、各界の専門家がプロトコール開発に当たった。このパネルは11月15日から、現在に至るまで6回の委員会を開いている。

・バイオレメディエーションの定義

・処理可能なプロトコールの定義

このパネルは、アラスカ州により開発されたバイオレメディエーション商品承認方法と初期のNETACの油流出パネル/環境保全アラスカ部バイオレメディエーション商品プロトコールを見直し、これをもとに情報を集めた。

このプロトコールの目的は、標準的評価方法を作ることと、今後は生態系ごとに特定した効果データを集めてコスト・エフェクテイブな商品開発を可能にすることである。

 

 

 

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