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(e)シールド線(図4.155,図4.156)

シールド線の線端処理が悪いと,わずか1ケ所でも機器に対して大きく影響し誤動作の原因となりやすい。シールド線のシールド被覆は受信側にて一点接地とし,発信側に接地端子があってもシールド被覆を接続してはならない。

接地する方の線端処理はシールド編組がほつれないようまた絶縁被覆に傷をつけないように処理する。一方接地しない方の線端処理は,シールド編組が心線に近づかないように注意すること。

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(4)線端識別

結線作業における誤結線を防止し,また,保守点検の便宜を図るためケーブルの心線端に線端識別をすることが望ましい。その方法には色別表示,心線番号の利用,端子番号表示等がある。

(a)色別表示

色別表示には線端処理に使用する粘着ビニルテープ又はビニルチューブを使用するのが一般的である。IEC並びにJEMによる色別表示基準を表4.15に示す。

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