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(b)記号表示

記号表示には,ケーブルの心線番号をそのまま利用する方法,端子番号をビニルチューブに記入(又は印刷)したもの又はプラスチックに刻印したものをクランプする方法等が行なわれる。図4.157に記号表示の一例を示す。

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(5)端子取付け(図4.158,図4.159)

殆んどのケーブルの線端には圧着端子を装着して端子板に固定する。照明用,動力用ケーブルには裸端子を使用するが,通信用ケーブル等で線端識別を要する場合又は結線部が絶縁を要する場合には,プラスチック絶縁体がついている端子を用いる。圧着端子使用の場合,最も注意しなければならないことは,ケーブルサイズに適合した端子を使用し,その端子に適合した圧着工具を使用することである。ケーブルサイズに応じて手動式,手動油圧式,足踏油圧式,電動油圧式の工具があり,細かく締付金具が取替えられるようになっている。これに反すると,断線故障,発熱焼損等の事故につながることが予想される。特に小容量サイズの場合,応々にしてぺンチ等ではさんで済ますことがあるが,これは導体の切断又は接触不良となるので,厳重にいましめなければならない。

通常,圧着端子は,指定した使用ケーブルに適合したものが,機器に附属して納入されるが,そうでない場合には端子台のボルトスタッドに対しても適合した取付口を持つ端子を選ばなければならない。

 

 

 

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