方のレーダーに影響を与えないよう2台の空中線の見合わせ角γを40度以上として、互いに直接発射パルス電波を空中線で受信しないようにする。
-3. 送受信機
次の条件をできるだけ満足させる。
(1)海水の飛沫などを受けず湿気の少ない室内であること。
(2)空中線の直下附近で、導波管が最短となる位置であること。
(3)通風の良いところであること。
(4)箱体の銘板に記載されている安全距離(磁気コンパスのボウルの中心から箱体の最も近い部分まで。以下「磁気コンパス安全距離」という。)を確保すること。
(5)保守・点検のスペースを確保すること。
-4. 表示器
次の条件をできるだけ満足させる。
(1)観測者が画面から顔を上げたときに船首方向を見渡せること。
(2)できるだけ空中線の直下に設置すること。
(3)箱体の銘板に記載されている磁気コンパス安全距離を確保すること。
(4)海水の飛沫などを受けず湿気の少ない室内であること。
(5)保守・点検のスペースを確保すること。
(6)2台装備の場合は、高い方の空中線に接続されるものを海図台及び本船の船首尾線近くにする。
-5. 導波管及び同軸ケーブル
送受信機と空中線間のマイクロ波を伝送するのに導波管(最近はフレキシブルのものも使用されている。X-band)や同軸ケーブル(S-band)が使用されている。伝送距離が長くなるほど、またベンドやツイストの使用個数が増えるほど、損失が大きくなるので、注意を要する。なお、伝送損失は大略次のとおりである。
(a)導波管の直線部:0.ldB/m(X-band)
(b)導波管のベンド:約0.15dB/個(〃)