満足するものとして確認された。我が国からは、AISが衝突防止を目的とするものであるため、貨物の種類に関する情報提供は、権限を有する当局の要求がある場合にのみ流すべきとの意見を述べ了承された。
? ラスターチャートを紙海図と同様に扱うべきとの英提案に対しては、プレナリー・WG・TWGを通じて紛糾し、それに賛成する英・米・香港中国・デンマーク・ギリシャ・オランダ等と、反対する露・日・伊・チリ・スペイン等により活発な議論がなされた。両者の意見は次のとおり。
賛成
・航海の安全と環境保護の観点から有益である。
反対
・ラスターチャートはその使用に問題点がある。
・安価なラスターチャートの使用は、今まで全世界的に推進されてきた電子海図の発展に悪影響を及ぼす。
・電子海図と同様、IHOにおいて話し合われるべき
これらはプレナリー最終日に討議されたが折り合いがつかず、オランダ提案により多数決をとることとなっり、合意賛成14、合意反対22で過半数に至らず、今回の審議結果を次回MSCに送り、その場で性能基準案を採択するか、次回NAVで再び審議するかを決めることとなった。なお、本件に関する審議には各国海図専門家も出席し、積極的にラスターチャートの性能基準作成を進めており、我が国の意見を反映するため、我が国よりも海図専門家のMSC・NAVへの出席が適当と考えられる、との報告が本国政府になされている。
(6) ITU関連
AISのための周波数要求案を作成した。
(7) MERSARマニュアル
議題より削除された。
(8) WIGの操船及びCOLREGの見直し
議題より削除された。
(9) 1998年の議長及び副議長の選出
議長にはポルダーマン氏(オランダ)が選出され、副議長はペレシプキン氏(ロシア連邦)が再選された。