(実船実験においては、予備実験において評価の高かった点灯時間を0.4秒、1cycle2.4秒で実施している。)
なお、本研究は、財団法人日本海技協会において平成3年度から平成7年度にわたって実施したものである。
(報告書名:針路信号等改善対策に関する調査研究報告書(財)日本海技協会)
(2)レーダー.トランスポンダによる進路信号
本装置は、レーダー.トランスポンダを応用して進路信号を送受信するものである。
すなわち、レーダー画面上に、海上衝突予防法第34条第1項に規定する操船信号に対応するように、右変針する場合には1点、左変針する場合には2点、後進する場合には3点の表示を3ないし4個繰り返し表示するものである。
本システムの一般的要求性能は次のとおりである。
・9GHz帯レーダー電波を受信し、自船の操船情報を9GHz帯の電波で返送する。
・自船の操船情報は、右転信号、左転信号、後進信号の三つとし、右転の場合は短点1個、左転の場合は短点2個、後進の場合は短点3個で、相手船のレーダー画面に表示できるコードである。
・右転および左転の情報は舵角(度)とその保持時間の積が100以上となったとき送出される。また、舵角情報の停止は、舵角が0となった時点から20秒程度とする(上記の係数は可変とする)。