主催者挨拶
交通エコロジー・モビリティ財団理事長
奥 西 勝
本年は、1992年にリオデジャネイロで開催した地球サミットから５年目という節目の年であります。
来週の12月１日からは、我が国が議長を務めます地球温暖化防止会議が京都で開催されますが、我が国はもとより人類全体が地球温暖化防止に向けて認識を新たにすべき年となっております。地球温暖化は、さまざまな経済社会活動によってもたらされておりますが、運輸部門も大きな要因の１つであります。我が国におきましても、運輸部門におけるＣＯ2の排出量は、日本における全排出量の約２割を占めており、その削減努力が強く求められているのが実状でございます。このような状況の中、本日「環境トランスポート・フォーラム」を開催させていただきました。
最初に長谷川慶太郎先生より基調講演を賜ります。続きまして、パネルディスカッションでは、野中ともよ様にコーディネーターをお願いし、パネリストとしては、遠くフランスのパリから欧州運輸大臣会議事務局のジャック・ショート様、ドイツのボンからはドイツ連邦交通省のディートリッヒ・シュレーダー様。アメリカのワシントンからは世界銀行の木村洋様をお迎えしております。また、運輸省からは土井勝二運輸政策局長のご出席を賜っております。講師の皆様方のご参加とご協力に対して、改めて御礼申し上げます。
どうか本日のフォーラムにおきまして、運輸部門における地球温暖化防止の重要性について認識を深めていただきますとともに、これを契機に人と地球環境にやさしい交通システムの実現が図られますことを祈念いたしまして、簡単ではありますが、開会のごあいさつとさせていただきます。
