2. 地球温暖化問題についての認識
質問に先立ち、地球温暖化を進行させる温室効果ガス(主に二酸化炭素(CO2))の大気中の濃度が、現在急速に増加していること、このまま温室効果ガスの濃度が増加すると、100年後には気温が2度上昇し、海面の上昇、熱帯・亜熱帯での飢饉・難民の発生可能性、洪水・干ばつや台風の増加などの事態が発生することを示した。
さらに、我が国でのCO2排出の9割以上がエネルギーの使用により生じており、産業部門で4割、民生部門で3割、運輸部門で2割となっていること、また、運輸部門に占める自動車のCO2排出量の割合は約9割で、自動車の大型化、保有台数の増加に伴い、年々増加傾向にあることを説明した。
(1)地球温暖化の問題への関心度
地球温暖化の問題についての関心を5段階で尋ねた。やや関心がある(55.4%)が最も多く、非常に関心がある(34.3%)がこれに次ぐ。あわせると90%近くが関心ありとしており、地球温暖化の問題の認知度がかなり高まっていることがうかがえる。この傾向は29才以下の女性ではやや弱まるが、それ以外の年齢層では男女とも似たような傾向を示している。非常に関心があるとする人の比率が高い年齢層は、男性では40才〜49才の44.4%、女性は50才〜59才で49%が非常に関心ありとしている。