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ノンステップ普及セミナー

 事業名 ノンステップバス普及促進セミナーの実施
 団体名 交通エコロジー・モビリティ財団 注目度注目度5


質疑応答

 

(質問)今までバスの製作の方、実際に動かしている事業体あるいは行政の方からのお話がありました。私はDPI日本会議という障害者の団体の者です。利用する側の立場から一言お話しさせていただければと思います。

本来、バスというのはだれにとっても最も身近な移動手段だったと思いますが、こと車いすを使うような障害者にとっては、これまでずっと遠い存在でした。バスを使おうとすると、そのたびに大きなトラブルを経験せざるをえませんでした。ときにはバスの運転手さんあるいはバス会社と相当険悪な状況になることもあって、バスは敬遠されていた移動手段でしたが、1988年あたりから徐々にバスを我々自身に取り返していこうという形の運動が起こって、各地にリフトバスを走らせていくような運動が盛り上がりました。あるいはスロープ化を進めていく働きかけが障害者の当事者の運動として起こったわけです。

一時、私たちは「駅にはエレベーターを、バスにはリフトを」という標語で交通アクセスの整備を求める運動を起こしたのですが、バスにリフトを付けて乗り込むというのはどこか不自然だなと我々自身気がつき始めた。そういうときにヨーロッパのノンステップバスの状況をいろいろ見聞きし、リフトを付けなくてもスムーズに乗れるようなバスであれば、そのほうがより合理的ではないかということで、我々自身、実際にヨーロッパの状況などを調べる中でノンステップバスの研究を進めてきたわけです。

こうした中で今年、ノンステップバスがいくつかの自治体で始められ、今まではどちらかというと東京、大阪、名古屋、横浜という大都市で交通環境整備が進められてきましたけれども、このノンステップバスに関しては先ほどの旭川電気軌道さんのお話にもあるように、いわゆる中都市というか、大規模な都市ではない地域で徐々に取り入れが進んでいるということがあります。私たち車いすを使う障害者としては、今の秋山さんのお話ではないですけれども、これが一つの基本的な形だということで進めていってほしいというのが願いであります。

先ほどから利用率の話がありましたが、今のようなノンステップバスあるいはアクセシブルなバスの走行状況だと、まだまだ利用率は上がらない。ノンステップバスのその系統の中で、例えば1台待ったら、次のバスはノンステップが来るという状況になってくれば、車いすの人間も現実的に利用の対象とし得るけれど、今のように1時間に1本あるいは1日に何本という形では、まだまだ利用率が広がらない。できるだけ早い時期に少なくとも3台に1台あるいは2台に1台はノンステップバスが走っている状況をつくっていただきたい。

そのためには先ほど秋山さんがおっしゃったように負担の割合、あるいは余分にかかるコストをどこがどう負担していくのかというような形をできるだけ早急に解決してもらって、一定のバスを計画的に導入するような制度的なものをつくってほしいということを運輸省にもお願いしたいと思います。

それと、先ほどのどういう形で乗っていくのか、どういう固定の形がいいのかということは、車いすをどう乗せるかではなくて、車いすの人間がどう乗りたいかということを基本にした形で、事業者あるいは製作者の方が一緒になって、合理的な、安全性の高い乗り方を研究していってほしいと思います。

 

 

 

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更新日: 2022年1月22日

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